新年度が始まりました
2016年4月28日
みなさん、こんにちは
製菓科です
新年度が始まり新入生達は毎日、製菓実習、製パン実習、食品に関わる座学と
初めての事だらけでとても忙しい一ヶ月だったと思います。
最近では新しい学校生活にも少しづつ慣れてきたようで学内もにぎやかになってきました
それでは製菓科の実習の様子をお伝えします
初めての製菓実習ではジェノワーズ(スポンジケーキ)を作りました
計量から型に流すまで機械を使わず自分の手で仕込みます
先生の近くで生地の泡立て方をじっくりと見てから始めたのですが
涼しげな顔で生地を泡立てる先生に対し、
体力に自信があります!という運動部だった学生達もみんな
「なんで先生はあんな簡単そうに泡立ててたんだ…?!」と
口々に言いながら初めてのジェノワーズ作りにぐったりしていました
お菓子作りにこんなに体力がいるとは思わなかった!
という感想をたくさん聞きました
ふっくら焼き上がった生地を見て型から出した瞬間や
カットをするためジェノワーズを手で押さえた時には
ふわふわの弾力ある生地に感動しているようでにこにこしている学生がたくさんいました
真剣に刃を入れカットした際には、まっすぐ切れた!や
すごい斜めになっちゃった!!など教室中に様々な感想が飛び交ってました
初めての製パン実習ではバターロールを作りました
こちらも計量から機械を使わず自分の手で生地を練ります
最初に生地を捏ねる時に
「パン生地は自分の子供だと思ってください」
と先生が言いました
学生達はみんな「えー?!」と言いながら笑っていましたが続けて
「だからパン作りはストレスを解消するために
怒りを込めてバンバンと生地を叩きつけるのではなくて、
パン生地が捏ね上がった瞬間は子供が生まれた瞬間と同じだと思って
大事に自分の子供を育てるように作業工程をしっかり行ない育てて、
最後にはお客様のもとへ嫁がせるんだよ」
という先生の言葉を聞き、学生達はハッとした表情を浮かべていました
先生の教えをしっかりと胸に刻んだ学生達は、
まとまらないベタベタしていた生地に弱音を吐きながら苦戦していましたが
生地がまとまり、つるんと丸く捏ね上がった時には
男女共に嬉しそうな表情で「かわいい・・・!」とつぶやく姿が多く見られました
そして発酵して大きく膨らんだ自分の生地を見る度、
まじまじと生地を見つめている姿が印象的でした
なのでオーブン内の様子を扉を開けずに
外から見ることができるのです
オーブンの中で膨らみ、焼き色がつく様子を
じぃーっと眺めた学生はおぉぉお!という歓声をあげ、
早く焼き上がらないかな~!とわくわくした様子で
自分のパンが焼き上がるのを待っていました
焼きたて熱々のバターロールを当たり前ですが、熱い!あっつい!!と叫びながら触り、
オーブンから出て1分~3分の焼きたてのパンをほおばり目を見開いて、おいしい!!!
と嬉しそうに表情をコロコロ変えながら食べる学生がたくさんいました
実習台に焼き上がったバターロールがたくさん並び、
一日かけて作った疲れも吹き飛ぶようなおいしさのパンを食べながら
私の子かわいいでしょ!いや私のほうがかわいいって!と
先生に教わったことを思い出して友達や班の仲間と笑いあっていました
初めて自分で作って食べた感動をこれからの一年間、
現場で働くようになっても忘れず成長していってほしいと思います